2008年05月20日

福岡の焼酎

 伝統的な清酒県である福岡、その中心はなんと言っても筑後川だ

九州の最大河川「筑後川」の豊かな流れは肥沃な大地を育み、豊富な米を産出、
酒造りを盛んにした。そして筑後平野の「三潴」地区(久留米市の西南部)
はその典型的なもので、かつては京都の伏見、神戸の灘と並んで
「3大名醸地」と称されるほどであった。軒数は減少したものの今日でもこの地には
多くの蔵が存在し、さらには東方の筑後川流域まで含めると福岡は数多くの蔵元が
その伝統の技を今日に伝えている。
清酒中心であった為焼酎も古くは「粕取り焼酎」が主流であったが、蔵元の創意工夫
と消費者の嗜好の多様化から「もろみ取り焼酎」へと移り変わっている。

福岡は清酒と焼酎の兼業蔵が多いのも特長だ、しかし清酒圏にありながら
本格焼酎を専業とする独自のスタンスを貫いている。
清酒造りをベースにした米焼酎は流石にどの銘柄も高水準だ、特に「減圧蒸留」にて
蒸留されたタイプはふフルーティーな香りと端正な味わいがまるで吟醸酒と思わせる程
やさしい飲み口が元来の清酒フアンや女性の方々にも好評だ、
また最も多く生産されているのが実は麦焼酎で減圧蒸留の軽やかな風味の定番モデルから、
黒麹仕込み濃酵な常圧蒸留、甕や樫樽による貯蔵。初留れ(蒸留の初期段階)など、各蔵が
独自の創意工夫でバリエーション豊富な麦焼酎が送り出されている。これも消費者のニーズ
と蔵元経営の多角化のバランスで麦焼酎の生産が伸びてきたものと思われる。また福岡は
米・麦の他、様々な素材を原料にした本格焼酎も多彩だ、特産の八女茶、ゴマ、ありあけの海苔
など個性は揃い飲むと確かに独自の風味が印象に残る、「粕取り焼酎」も少数派ながら
品格ある味わいで独自の位置を確立している。






左からお茶焼酎の玉露、米焼酎の天恵、芋焼酎の尽空、吟醸酵母を使った米焼酎皆空
福岡は八女の喜多や酒造の製品です。


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